ホーチミンの現地オプショナルツアーといえば、メコン川ツアーとクチトンネルツアーが有名ですね。
ここでは、ホーチミンへ行ったら一度は訪れたいクチトンネルツアーをご紹介します。
ベトナム・ホーチミン市から車で2時間弱の場所にある「クチトンネル」。ここは単なる観光地ではなく、ベトナム戦争の過酷な歴史を今に伝える、世界でも類を見ない特別な場所です。
地下に広がる秘密のネットワークは、当時の人々の知恵と勇気、そして戦争の現実を物語っています。
ベトナム戦争のゲリラ戦の舞台となったこの地下トンネルを肌で感じ、当時の兵士の緊迫感や過酷さを体験してみましょう。
ここでは私が2025年5月に参加したツアーをご紹介します。
クチトンネルツアーの魅力から、知っておきたい歴史的背景、そして訪問時の注意点などをご紹介いたします。
ぜひベトナム戦争証跡博物館や、統一会堂とあわせて見学してみてください。

歴史的背景を読んでから行くと、深く理解しやすいですよ。

ここでゲリラ戦をしていたと思うと、想像以上の過酷な戦いだったことがわかります。

ツアーの概要
料金と移動方法
今回私が参加したホーチミン発の日帰りクチトンネルツアーの料金は、日本円で一人2230円です。
Klook ( クルック ) のツアーでスマホから前々日に申し込みました。Klook ( クルック ) は香港を拠点とする世界最大級の旅行、レジャー予約の会社です。現地に行ってからも、アプリから簡単に申し込みができます。
支払いはクレジットカード決済です。
前日予約も可能ですが、早めの時間に予約する方がベターです。オンシーズンは、なるべく早めの予約を推奨します。
ホーチミン市内の街中にあるツアーデスクでも、申し込みは可能です。
この料金で、移動のバス、英語のガイドさんの案内、クチトンネル施設への入場、タピオカ芋の試食、ペットボトルの水など含まれてます。多くの人が参加する一般的な半日ツアーです。
この料金でも十分楽しめますので、旅行者の方は訪問を検討してみてください。英語がわかれば詳しくガイドさんの説明を聞けますが、苦手でもなんとかなります。
今回のようなツアーは、基本的に多国籍のある程度まとまっての団体行動になります。
日本語ガイドつきプライベートツアーもありますが、料金はかなり高めの設定です。日本語ガイドご希望の方は、設定のない日もありますので事前に設定日を確認しましょう。

クチトンネルツアーは、ホーチミン市内の集合場所から専用のバスで出発します。
集合場所はツアー会社ごとに違いますが、わりとベンタイン市場の西側が多い印象です。今まで参加したすべてのツアーが、ベンタイン市場から車で5分程度の場所に集合でした。
今回は Trần Hưng Đạo ( チャンフンダオ通り) 沿いの場所に朝7時45分集合でした。
今回の集合場所や時間はアプリで確認できます。
バスの大きさはツアー会社や参加人数によって変わります。今回は大型の観光バスで乗り心地もよく安心できました。人数によっては、中型のミニバンなどの場合もあります。席は自由席です。
朝食は必ず済ませてから参加しましょう。バスの中でパンなどを食べるのは好ましくありません。ベトナムの習慣にあわせましょう。

所要時間
ホーチミンからクチトンネルまでは、約45キロで所要時間は約2時間弱です。高速道路ではなく、ほぼ一般道を走ります。
朝の渋滞の都市部を離れ、すぐに田園風景が広がる田舎の景色に癒されることでしょう。
朝8時にホーチミンを出発して11時頃からクチトンネルを見学します。ホーチミンに戻り終了するまで、所要時間はおよそ6時間半〜7時間。
今回の半日ツアーでは昼食がありません。昼食はホーチミンに戻ってから各自で取る形になります。半日ツアーですが、どうしても移動時間がかかりますので実際は半日以上かかります。帰路は夕方前なので比較的渋滞にはならないことがほとんどです。

クチトンネルの魅力と歴史的背景
クチトンネルの魅力
クチトンネルの最大の魅力は、歴史をただ見るだけでなく実際に「体験」できることです。
このツアーのハイライトは実際地下トンネルの一部に入り、当時の兵士たちがこの地下トンネルでどのように戦い、生活していたかを体験できることです。
トンネルは非常に狭く、腰をかがめて進まなければなりません。この薄暗く、蒸し暑い空間を数メートル進むだけでも、当時の過酷な環境を肌で感じることができます。
地下にはトンネルだけでなく、地上での戦闘計画を練るための作戦室(司令部)や負傷兵の治療を行う手術室や救護所も作られ、多くの命が救われました。また居住スペースや煙が地上に出ないように工夫された台所、武器や弾薬、食料を保管する貯蔵庫などありました。
作戦室や手術室など一部は、少し広い地下の部屋として見学できます。
また圧倒的な軍事力で勝るアメリカ軍の攻撃から身を守り、反撃するための様々な工夫が残されています。
そのひとつがカモフラージュされたトンネルの入口です。 枯葉や土で巧みに隠されたトンネルの入口は、熟練した兵士でなければ見つけられないほどで、その知恵と技術に驚かされます。またブービートラップは敵を撃退するために作られ、巧妙にカモフラージュされた落とし穴を見学できます。
当時のゲリラ兵士が食べていたとされるタピオカ芋などを試食できる機会もあります。

クチトンネルの歴史的背景
クチトンネルをより深く楽しむためには、その背景にある歴史を理解することが欠かせません。ここで少し理解してからクチトンネルを体験すると、感銘の受け方が変わります。
クチトンネルの建設はベトナム戦争以前、フランス植民地支配時代(1940年代)に始まりました。第一次インドシナ戦争で、独立のためフランス軍と戦っていたベトナムの人々が、ゲリラ戦の拠点としてトンネルを掘り始めたのが最初です。
そして1954年のディエンビエンフーの戦いでフランスが敗北し、ベトナムは勝利し国家として独立するも、北緯17度線で南北に分断されてしまいました。
その後1964年トンキン湾事件をきっかけに南北のベトナムは、ベトナム戦争(第二次インドシナ戦争)へと発展します。
ベトナム戦争(1964年〜1975年)は、社会主義を掲げた北ベトナムと、資本主義陣営でアメリカの支援を受けた南ベトナムの間で行われた戦争です。ベトナムの統一を目指す北ベトナム側に対し、南ベトナムとアメリカは最新の兵器と圧倒的な物量で応戦しました。
クチトンネルを主要な拠点として使用したのは、「南ベトナム解放民族戦線」、通称「ベトコン」と呼ばれる組織です。これは、南ベトナム国内で統一を求める共産主義者たちで構成されたゲリラ組織でした。彼らは北ベトナムからの支援を受け、圧倒的な戦力を持つアメリカ軍に対し、ゲリラ戦という非対称的な戦術で対抗しました。
ベトナム戦争が本格化すると、南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)がこのトンネルを拡大し整備しました。アメリカの圧倒的な軍事力に対抗するため、彼らは地下に隠れ奇襲攻撃を仕掛けるという戦術を選択します。
クチトンネルは、南ベトナムの中心地であるサイゴン(現在のホーチミン市)に非常に近い場所にあり、この地の利を活かしたゲリラ戦の要となりました。
地上のどこからともなく兵士が現れていきなり攻撃を仕掛け、すぐに地下に身を隠すという、ゲリラ戦を行いました。クチトンネルは単なる通路ではなく、驚くほど緻密で機能的な地下ネットワークです。
このベトナム戦争でアメリカ軍は北ベトナム軍と、南ベトナム解放民族戦線の二つと戦わなければなりませんでした。その後世界的な反戦運動や戦争の経済的負担のため、1973年にアメリカ軍は全面撤退することになります。
そして1975年に南ベトナムが敗れ、ベトナム戦争は終結しました。
クチトンネルの全長は200キロ以上にも及ぶと言われています。これはホーチミン市から隣接する省までをつなぐ巨大な地下網でした。
クチトンネルの地下は主に3層構造で作られていました。
第1層(地下約3m): 移動や生活の場。
第2層(地下約6m): 避難場所や食料庫。
第3層(地下約8m〜12m): 最も深層で、激しい空爆や化学兵器から身を守る最終的な避難所でした。
このように、クチトンネルはベトコンがアメリカ軍に対抗するための、知恵と勇気の結晶ともいえる存在でした。

クチトンネルツアーの内容
クチトンネルツアーへ出発
2025年5月今回は私一人でツアーに参加します。
この時はホテルでピックアップしてもらわず、私はGrabのバイクタクシーで集合場所まで行きました。
ホテルでのピックアップを希望する方は、ベンタイン市場周辺のホテルの方が有利です。ドンコイ通り周辺のホテルはピックアップの対象から外れていることが多いです。
朝は車のGrabを捕まえにくい時間帯です。時間に余裕を持った行動がいいでしょう。
朝雨が降っていた場合は、車のGrabはさらに捕まえにくくなりますのでご注意ください。バイクタクシーで行こうと考えてる方は、朝起きたらまずは天気の確認をしてください。
どうしてもGrabが捕まえられない時は、ホテルの方に電話でビナサンタクシーを呼んでもらいましょう。意外と早く来てもらえることがあります。その際、必ずビナサンタクシーと指名しましょう。
集合場所は前日に確認しておきましょう。
私が集合場所に着くと、すでに数名の方たちがいました。スタッフに来たことを伝え、トイレを済ませ少し待ちました。
しばらくすると全員がスタッフに呼ばれ、通りまで出て大きめのバスに乗り込みます。今回の参加者は私を含め多国籍の14名でした。大きめのバスなのでゆったり座れ快適です。冷房がちょっと強めで長袖が欲しくなるほどでしたね。
一部の欧米人の方は短パンにタンクトップなどの肌を露出する服装で、ちょっと心配してしまいました。事前のリサーチはしてないのかと思われます。
クチトンネルの場所はジャングルとは言いませんが、平地のちょっと深い森の中にあります。蚊がいたりしますので、注意が必要です。
8時頃、全員が乗ったところでいよいよ出発です。ホーチミン市内を出るまでは、朝の渋滞に巻き込まれますが、郊外へ出れば信号も少なく快調に走れます。
今回は英語が堪能な女性ガイドさんでした。まずは行きのバスの車中で、クチトンネルの歴史や構造を英語で地図や絵を使って詳しく解説してくれます。やはり事前に歴史的背景など理解しておいた方が、楽しめそうですね。
9時30分頃、土産物店でトイレ休憩です。軽食やドリンクを販売する店舗もありました。時間的に余裕もありましたので、朝食を食べ損ねた人はここで済ませてもいいかもしれませんね。ドリンクはOKですが、買った食べ物はバスに持ち込まないようにお願いします。
ツアー会社によって、休憩所は異なる場合がありますのでご注意ください。


9時50分頃、再びバスに乗り込み出発です。再び一般道を北上していきます。
11時頃バスが森の中に入っていくと、わりとすぐにクチトンネルに到着です。
森の中でバスを降りるとクチトンネルの施設入口前に、鹵獲された装甲車やヘリコプター、大砲など見学できます。ここでは10分ほど、各自バラバラに自由に見て写真など撮りましょう。大きな飛行機もあって、ここにどうやって持ってきたのか考えてしまいますね。
心配な方はグーグル翻訳を使って入口前に何時集合か、ガイドさんに確認しましょう。私は英語では聞き取れなかったです。
ペットボトルの飲料水を各自持参して、こまめな水分補給をしながら見学しましょう。



クチトンネルを見学
ヘリコプターや戦車の見学を終えたら、入口前のガイドさんのところに集まりましょう。下の写真が入口です。ここからクチトンネルの施設に入場していきます。ここからは全員がガイドさんと一緒に団体行動になります。
しっかりついていきましょう。特にトンネルに入るときは、同行者と離れないようにしてください。
この入口を入って行き、さらに森の中に入るところで注意事項の案内板があります。英語とベトナム語で記載されていて、ツアー客全員で確認します。
こちらに日本語で変換してますので、ご一読してくださいね。


クチトンネル訪問時のルール
- 2018年12月7日
クチトンネルへのご来場について
クチトンネルをご利用のお客様の安全確保のため、以下のルールを定めております。
注意事項
1. お客様は係員の指示を厳守してください。見学中は、グループを離れたり、係員なしで単独でトンネルを下りたりしないでください。
2. 以下の場合はトンネルを下りないでください。
– 心臓血管疾患、高血圧、または喘息、結核、関節炎、リウマチなどの呼吸器疾患の既往歴がある場合。
– 暗闇や狭い場所を怖がる場合。
– 高齢者(70歳以上)の場合。
– アルコールやビールで酔っている場合。
ご来場者の安全のため、これらの規則を厳守していただきますようお願いいたします。遵守されない場合、クチトンネル管理局は一切の責任を負いません。
これらの規則は、署名日から有効となります。
案内板を確認したら、いよいよ森の中に入っていきます。
入ったところでガイドさんから注意がありました。森の中なので色々な虫もいますが、むやみやたらにさわらないようにしてください。また葉っぱなどの植物もさわらないように注意しましょう。
実際虫はほとんど見ることはないです。森の中ですが観光地用にある程度歩きやすく出来ていますので、あまり神経質にならなくて大丈夫でしょう。
森の中を少し歩くと、南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)の兵士がどのような服装で戦っていたのか展示されています。雨が多く高温多湿の中での戦いは、ベトコン側も米軍側も過酷だったことが容易に想像できますね。


そしていよいよトンネルに入っていきます。ちょっとした緊張感がありますね。観光用に入りやすく階段がある入口から、ガイドさんを先頭に順番に入っていきます。同じツアーの方たちについていきましょう。
最初は「あれっ」いうくらい短めのトンネルですので安心してください。ちょっと怖く感じてしまう方は、ここで試してみてください。短めのトンネルで大丈夫かどうか判断してくださいね。何度かトンネルに入りますが、段々と長さは長くなり、後半は少し長めのトンネルもあります。
かがみながらトンネル内を進むことが多いので、頭をぶつけないように注意してください。トンネル内は灯りもあり真っ暗ではありませんが、スマホのライトがあるとなお安心できるのでおすすめです。



階段を上がり、地上に出たところで次はカモフラージュされたトンネルの入口を全員で見学します。 当時の兵士がどのようにトンネルに隠れたのか、ガイドさんが説明しながら、現地の係員の方がデモンストレーションしてくれます。一人がやっと入れる入口からトンネルに入ると、もうどこが入口かわからなくなる様は見ごたえありますね。
係員の方は入ってすぐ近くの出口から出てきました。枯葉や土で巧みに隠されたトンネルの入口は、米軍を苦しめたことでしょう。その知恵と工夫には驚かされます。
係の方が見本を見せてくれましたので、ツアーの皆さんも順番に体験させてもらいました。半数以上の方がチャレンジしていましたね。ガイドさんがスマートフォンで動画も取ってくれてました。中に入ったら数メートル先の出口から、すぐに出てこれます。
入口が狭いので、皆さん蓋を持って腕を伸ばしながら入っていきます。皆さん初めてでも、意外と失敗せずカモフラージュできてました。ここでは動画で取ってもらうことをおすすめします。



次に米兵を苦しめたブービートラップの落とし穴を見学します。ここでは簡易的に作ったものですが、人がすっぽり入ってしまうほどの深いものでした。落とし穴の中には竹やりや毒を塗った鉄製の針などあり、かなり残酷な作りになってます。他にも様々なタイプのトラップがあります。
このクチトンネル周辺では何種類ものブービートラップや地雷が大量に仕掛けられていました。まさに罠だらけの戦場でした。米兵は一歩踏み出すたびに、命の危険にさらされ、常に極度の緊張を強いられたことでしょう。
その為、米軍はB-52などの大型爆撃機による絨毯爆撃や枯葉剤の散布が行われました。トンネルは深い場所に掘られていたため、爆撃にも耐えベトコンは戦い続けました。

再びトンネルの中に何度か入ります。後半は少し長めのものもあり、足腰に不安のある方はパスしても大丈夫です。トンネル内はかがみながら進みますので、段々と疲れてきますね。
トンネルを抜けると少し広めの部屋もあり、手術室や休憩室、作戦室など見学していきます。
注意点としてトンネルから出たら、トンネルの出口を立って塞がないように注意してください。他のツアー客があとから来たりしますので、常にトンネルの出口はスペースを空けておきましょう。
また後半のトンネルでは一か所分かれ道ありますが、どちらへ行ってもすぐに出られます。悩むと渋滞しますので気をつけましょう。
見学の後半には、当時のゲリラ兵士が食べていたとされるタピオカ芋を出してもらえます。売店もありドリンクの購入も出来ます。ここで少し休憩の時間になります。



ツアーの見学もあと少しです。ここでは米軍が投下した不発弾を解体して火薬を抜き取り、地雷を作る施設です。物資の乏しさを創意工夫で補っていました。
また様々な種類のブービートラップや、廃タイヤからサンダルを作る工房も見学できます。




最後に土産物店があります。ここまでバスを降りてから2時間ほどです。やはり雨季で蒸し暑かったせいか汗をかきました。
汗拭きシートやタオル、簡単な着替えなど持っていた方がいいですね。
最後にトイレを済ませ、土産物店を見て、全員がそろったところでバスに向かいます。
クチトンネルを出発したのは、午後1時すぎでした。帰りはどこにも寄らずホーチミン市内に直行します。
この日は蒸し暑かったせいか、帰りにもペットボトルの水とおしぼりをもらえました。帰りの車中でガイドさんとドライバーの方を評価します。1から5段階で各自バインダーに記入してください。
基本は無しで大丈夫ですが、とてもよくしてもらったガイドさんやドライバーさんにはチップを渡してあげてください。
頑張ってくれるガイドさんは多いです。
帰りはホーチミン市内で降ろしてもらうところをリクエストできます。ベンタイン市場などわかりやすいところがいいですね。今回は15時頃ホーチミンのベンタイン市場に到着しました。
とりあえずホテルに戻り、シャワーを浴び昼食に出かけました。
服装と持ち物
ここではツアー参加にあたって、服装と持ち物を確認していきましょう。
●通気性が高く乾きやすい服をおすすめします。クチトンネルの場所は高温多湿で汗をかくため、吸湿性・速乾性のある素材が快適です。天気にもよりますが、雨季はTシャツなど着替えがあったほうがいいかもしれません。
●男性女性共に長ズボンを推奨します。短パンでも可能ですが、トンネル内は狭く土で汚れるのを防ぐため長ズボンがおすすめです。蚊対策としても有効です。スカートはやめておきましょう。
●帽子・サングラス・日焼け止めは、日差しが強いため熱中症・紫外線対策に。ベトナム南部は一年を通して日差しが強いですが、クチトンネルの場所は木が生い茂りわりと日陰は多いです。帽子はなくても大丈夫そうですが、トンネル内で頭をぶつける可能性があるので、心配な方は用意しましょう。
●薄手の長袖パーカーなど、羽織物があったほうがいいかもしれません。こちらもサラサラで乾きやすいものがいいです。バスの中はかなり寒いので冷房対策になります。
●トンネル内やジャングルは足場が悪いため、歩きやすい靴、またはサンダルをおすすめします。また雨が降りそうな場合は多少濡れても大丈夫なものがいいですね。雨が降るとぬかるむ場所もありそうです。
●季節や天気に関係なく、折りたたみ傘を用意しましょう。ベトナムの天気予報は参考になりませんので、持参することをおすすめします。
●虫よけスプレーとかゆみ止め薬は持参しましょう。クチトンネルは平地の深い森のような所ですので、蚊はいます。虫よけスプレーはホーチミン市内のコンビニで購入できます。ガイドさんが持っていて貸してくれる場合もあります。
●タオルまたは汗拭きシートは持参しましょう。
●ミネラルウォーターはあった方が安心です。 非常に暑いため、こまめな水分補給が欠かせません。行きのバス内で1本もらえますが、別でもう1本あってもいいでしょう。クチトンネル見学中の後半では売店はあります。
●持ち物をたくさん書きましたが、バッグは小さめのものがいいでしょう。トンネル内はかがんで進みます。なるべくコンパクトなバッグがおすすめです。

注意点とまとめ
クチトンネルツアーの注意点
ここでは注意点をまとめました。再度確認して楽しく有意義なツアーにしましょう。

●クチトンネルでは係員やガイドさんの指示を厳守してください。見学中はグループを離れたり、係員なしで単独でトンネルを下りたりしないでください。
●以下の場合はトンネルを下りないでください。
– 心臓血管疾患、高血圧、または喘息、結核、関節炎、リウマチなどの呼吸器疾患の既往歴がある場合。
– 暗闇や狭い場所を怖がる場合。
– 高齢者(70歳以上)の場合。
– アルコールやビールで酔っている場合。
●トンネル内は閉鎖的で、閉所恐怖症の方や足腰に不安がある方には厳しいかもしれません。また体調の悪い方などは無理せず、外の見学だけでも十分に歴史を感じられます。
●現地ツアーの予約はツアーデスク、ツアー会社、アプリなどから可能です。オフシーズンは前日でも可能ですが、早目の時間がベターです。オンシーズンはなるべく早めか、日本を出発前に予約する方がいいでしょう。
●ツアーデスク、ツアー会社、アプリでは、朝ホテルでピックアップしてもらえるか確認しましょう。ベンタイン市場周辺のホテルの方が迎えに来てもらいやすく有利です。
●日本語対応のプライベートツアーは料金は高めです。また設定のない日もありますので事前確認を。
●ホーチミンの天気予報は参考になりません。天気予報を見てからツアーを申し込むことはおすすめしません。
●季節や天気予報に関係なく折りたたみ傘などを持参しましょう。乾季でも強烈なスコールはあります。また短い時間の通り雨はよくあります。
●ホーチミンのコンビニやスーパーで、一般的なカッパや折りたたみ傘は購入できます。カッパのクオリティは低いのでおすすめはしません。
●汗をかいても乾きやすい服装、滑りにくい靴またはサンダルをおすすめします。
●汗拭きシートまたはタオルは持参しましょう。特に雨季は簡単な着替えもあった方が安心です。
●クチトンネルツアーでは、虫よけスプレーとかゆみ止め薬を持参しましょう。虫よけスプレーはホーチミンのコンビニで買えます。
●朝の集合場所と時間と行き方は、前日にしっかり掌握しておきましょう。朝になって慌てないようにお気をつけください。
●朝起きたら天気の確認を。雨の場合、Grabやビナサンタクシーが捕まえにくくなります。早め早めの行動を。
●どうしてもGrabが捕まえられない場合は、ホテルのフロントでビナサンタクシーを電話で呼んでもらいましょう。
●朝食はしっかり済ませてから、ツアーに参加しましょう。
まとめ
クチトンネルは自然の中にあるため、事前の準備がとても大切です。持ち物をしっかり確認しましょう。
ベストシーズンは乾季(11月~4月)です。比較的涼しく、雨も少ないため湿度も高くなく、最も観光しやすい時期です。 雨季(5月~10月)はスコールが降りやすいため、蒸し暑さが増します。特にジャングル内は湿度が高くなります。
観光客が体験できるトンネルは、安全のために広げられ補強された短縮版です。クチトンネルツアーは単なる観光ではなく、歴史を深く理解し、人間の強さと知恵に触れる貴重な体験です。ホーチミンを訪れた際には、ぜひこの特別なツアーに参加してみてください。

トンネルがきつく感じたらパスしましょう。無理しないでくださいね。

見学中は熱中症予防のため、こまめな水分補給を忘れずに!