近年ベトナムと日本間の国際線航空機内の窃盗被害が増加傾向です。
旅行でもビジネスでもベトナムを訪れる際、飛行機内でも油断は禁物です。
皆さんが思ってる以上に安全ではありません。
また、モバイルバッテリーの発火事故が増えており、ベトナム航空業界は機内でのモバイルバッテリーの取り扱いルールを変更しました。
ここでは事例とルールを紹介し、対応を考察します。
ベトナムでの飛行機内の窃盗事例
以前から飛行機内での窃盗はありましたが、ここ数年増加傾向にあります。
報道された内容を確認すると、逮捕された窃盗犯は複数の国の外国人です。巧妙な手口で国際線の飛行機内で盗みを繰り返していました。
ベトナムの国内線でも同様の被害が報告されてます。
具体的な事例としては日本発ホーチミン行きの飛行機の中で、座席上部の手荷物棚の鞄の中から財布を盗まれた。
またシンガポールからホーチミン行きの飛行機の中で、手荷物棚から財布を盗まれ、その後クレジットカードを不正利用された。
またホーチミン発ダナン行きの飛行機内で、ベトナム人乗客の現金が盗まれた…などの報告があります。
私たちが考える以上の巧みなやり方で、気づいた時は降機したあとがほとんどのようです。

飛行機内での貴重品管理の必要性
では飛行機内でどこに貴重品を置くべきか…
これ、皆さんどうしていますか?
注意しているつもりでも、スキがありませんか?
基本的には、貴重品は目の届く範囲のところに置くのがベストです。
座席の下の鞄に、もしくは小さなバッグを肩から掛けて自分の膝の上で抱えるなど、工夫が必要です。
財布やカードなど重要なものはなるべく身に着けるようにしましょう。
もしくは小さなバッグなどに入れ、見えない形で可能な限り体に近い場所に置くようにしましょう。
長時間の飛行中に寝てしまっても、問題ないような対策が必要です。
また貴重品は手荷物棚には入れない方が安心です。実際に被害も出ています。
飛行中に手荷物棚を開けて荷物の出し入れをする人もいて、あまり好ましくありません。
特に出張でベトナムを訪れる方は、貴重な書類やノートパソコン、電子デバイスなどを持ち歩くことが多いと思います。
1人の場合、心配であればトイレに行く際も鞄を持っていく方がいいかもしれません。
ビジネスでベトナムに渡航する方は、盗難対策の重要性を認識しましょう。
対策を考えると、例えば貴重品が入ったバッグを座席の下にしっかりと入れ、自分の足でしっかりと押さえ込むことで、盗難のリスクを軽減できます。
必要以上に身構える必要はありませんが、「自分は大丈夫」と侮らないような工夫が大事です

機内でのモバイルバッテリーの取り扱いルール変更
ベトナム航空業界は、飛行中の機内でモバイルバッテリーの使用と充電が禁止になりました。
ルールの変更点は、モバイルバッテリーを使って電子機器を充電したり、飛行機のUSBポートからモバイルバッテリーを充電することが出来なくなりました。
今後も手荷物として持ち込みは可能ですが、飛行中は鞄からモバイルバッテリーを出して、自分の目の届くところに置かなければならないルールになりました。
使用しなくても、手荷物の鞄から出さなければなりませんので、忘れずに注意してください。
また上部の手荷物棚に入れることも出来ません。
この変更は、2025年1月に韓国の航空会社の飛行機で、乗客が持ち込んだモバイルバッテリーによる火災が発生したことによるもです。
フルサービスキャリアのベトナム航空、LCC最大手のベトジェットエアなど、ほとんどのベトナムの航空会社が対象です。
以前から、モバイルバッテリーはスーツケースなどの預け入れ荷物に入れることは禁止されていました。
皆さん今まで手荷物としてモバイルバッテリーを持ち込んでいたと思いますが、今後はルールが変わったことを留意してください。
またベトナム航空のエコノミーシートは、各シートにUSBポートがありますので、コードがあればスマートフォンへの充電は今まで通り可能です。
ベトジェットエアの場合はUSBポートがありませんので、事前に充電を済ませるなどの対策が必要です。
ベトナム到着後、スマートフォンのバッテリーが絶望的に少ないと悲惨な旅のスタートになりますので、気をつけてください。
変更されたルールを守って、快適な旅を楽しんでください。
まとめ
●飛行機内では貴重品はなるべく身につける。
●貴重品は目の届く範囲に置く、または体に近い場所に置きましょう。
●手荷物棚に貴重品は入れない。
●盗難対策に各自工夫を。
●ビジネス渡航者は貴重品管理の徹底を。
●機内でモバイルバッテリーの使用と充電は禁止です。
●モバイルバッテリーは手荷物として機内に持ち込み、鞄から出して目の届くところに置きましょう。

飛行機内でも油断せず、自己管理をしっかりと行いベトナムを楽しんでください。