2025年注意喚起!ベトナムの飛行機利用時の注意点

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近年ベトナムと日本間の国際線航空機内の窃盗被害が増加傾向です。

特にアジア路線で多く発生しており、日本人も被害に遭うケースが報告されています。

旅行でもビジネスでもベトナムを訪れる際、飛行機内で油断は禁物です。

皆さんが思ってる以上に安全ではありません。

また、モバイルバッテリーの発火事故が増えており、ベトナム航空業界は機内でのモバイルバッテリーの取り扱いルールを変更しました。

ここでは事例とルールを紹介し、対応を考察します。

1、ベトナムでの飛行機内の窃盗事例

以前から飛行機内での窃盗はありましたが、ここ数年増加傾向にあります。

報道された内容を確認すると、逮捕された窃盗犯は複数の国の外国人です。巧妙な手口で国際線の飛行機内で盗みを繰り返していました。

ベトナムの国内線でも同様の被害が報告されてます。

具体的な事例を3つご紹介します。

手口1:座席を移動して盗みを働く

窃盗犯は、乗客が離席した隙に、その座席上の手荷物棚(オーバーヘッドビン)から貴重品を盗みます。犯人は、離れた座席に座っていることが多く、不審に思われにくいのが特徴です。

報道によりますと、日本発ホーチミン行きの飛行機の中で、座席上の手荷物棚の鞄の中から財布を盗まれた。

また別の報道ではシンガポールからホーチミン行きの飛行機の中で、手荷物棚から財布を盗まれその後クレジットカードを不正利用された…などあります。

手口2:睡眠中の乗客から盗む

深夜便などで乗客が寝静まった頃に、座席の下や足元に置かれたカバンから貴重品を抜き取ります。

手口3:他の乗客を装って盗む

乗客が自分の荷物を取り出しているふりをして、別の乗客の荷物から貴重品を抜き取ります。

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これらの手口は、複数人の手慣れた犯行グループによって行われることが多く、組織的な犯行である可能性も指摘されています。

私たちが考える以上の巧みなやり方で、気づいた時は降機したあとがほとんどのようです。

2、飛行機内での貴重品管理の重要性

国内線・国際線問わず、機内での盗難リスクはゼロではありません。常に貴重品への意識を高く持つことが重要です。

では飛行機内でどこに貴重品を置くべきか… 皆さんどうしていますか?

ここでは対策を考えたいと思います。

貴重品管理の重要性

基本的には、貴重品は目の届く範囲のところに置き、可能な限り体に近い場所に置くようにしましょう。

現金、クレジットカード、パスポートなどの貴重品は、必ず身につけておくか、手荷物として足元に置くようにしましょう。

深夜便などで寝る際は、パスポートや財布を入れた貴重品ポーチを抱えるようにして寝るなど、細心の注意を払いましょう。

座席上の手荷物棚に預ける荷物にも、必ず鍵をかけましょう。南京錠やTSAロックなど、簡単に開けられないようにすることが大切です。

鍵がかけられない場合は、手荷物棚に貴重品は入れない方が安心です。実際に被害も出ています。

飛行中に手荷物棚を開けて荷物の出し入れをする人もいて、あまり好ましくありません。

特に出張でベトナムを訪れる方は、貴重な書類やノートパソコン、電子デバイスなどを持ち歩くことが多いと思います。

1人の場合、心配であればトイレに行く際も鞄を持っていく方がいいかもしれません。

ビジネスでベトナムに渡航する方は、盗難対策の重要性を認識しましょう。

被害にあってしまったら

機内で盗難被害に気づいた場合は、すぐに客室乗務員に伝え状況を説明しましょう。

自身の貴重品 (スーツケース、財布、バッグ、パソコンなど) は、事前に写真に撮っておくほうがいいでしょう。

到着後、速やかに空港の警察に被害届を提出しましょう。 被害届は、保険金の請求やクレジットカードの再発行手続きなどに必要な場合もあります。

降機後に気づいた場合も空港の警察や航空会社に報告しましょう。

要旨

国際線の機内は、密室でありながらも多くの人が行き交う特殊な空間です。

窃盗犯たちは、その特殊な環境を巧みに利用して犯行に及びます。

大切な旅行や出張を台無しにしないためにも、機内での貴重品の管理には十分注意してください。

楽しい空の旅のために、一人ひとりが防犯意識を高めましょう。

必要以上に身構える必要はありませんが、「自分は大丈夫」と侮らないような工夫が大切です。

3、機内でのモバイルバッテリーの取り扱いルール変更

ベトナム航空業界は、飛行中の機内でモバイルバッテリーへの充電と、また使用が禁止になりました。

ルールの変更点は、モバイルバッテリーを使って電子機器を充電したり、飛行機のUSBポートからモバイルバッテリーを充電することが出来なくなりました。

今後も手荷物として持ち込みは可能ですが、飛行中は鞄からモバイルバッテリーを出して、自分の目の届くところに置かなければならないルールに変更となりました。

使用しなくても、手荷物の鞄から出さなければなりませんので、忘れずに注意してください。

また座席上部の手荷物棚に入れることも出来ません。

この変更は、2025年1月に韓国の航空会社の飛行機で、乗客が持ち込んだモバイルバッテリーによる火災が発生したことによるもです。

フルサービスキャリアのベトナム航空、LCC最大手のベトジェットエアなど、ほとんどのベトナムの航空会社が対象です。

以前から、モバイルバッテリーはスーツケースなどの預け入れ荷物に入れることは禁止されていました。

皆さん今まで手荷物としてモバイルバッテリーを持ち込んでいたと思いますが、今後はルールが変わったことを留意してください。

またベトナム航空のエコノミーシートは、各シートにUSBポートがありますので、コードがあればスマートフォンへの充電は今まで通り可能です。

ベトジェットエアなどLCCの場合はUSBポートがありませんので、事前に充電を済ませるなどの対策が必要です。

ベトナム到着後、スマートフォンのバッテリーが絶望的に少ないと悲惨な旅のスタートになりますので、気をつけてください。

また飛行中は常にシートベルトを着用しましょう。

飛行機は、突然乱気流に巻き込まれることがあります。シートベルトをしていないと天井や床などに体が叩きつけられ、骨折や大怪我をしてしまいます。

安易に考えず、基本をしっかり守りましょう。

変更されたルールを守って、快適な旅を楽しんでください。

4、まとめと注意点

●飛行機内では貴重品はなるべく身につける。

●貴重品は目の届く範囲に置く、または体に近い場所に置きましょう。

●手荷物棚に貴重品は入れない。または鍵をかける。

●盗難対策に各自工夫を。

●ビジネス渡航者は貴重品管理の徹底を。

●フルサービスキャリア、LCC共に、機内でモバイルバッテリーの使用と充電は禁止です。

●フルサービスキャリアの各座席にUSBポートがある飛行機の場合、USBポートからスマートフォンへの充電は今まで通りOKです。

●モバイルバッテリーは手荷物として機内に持ち込み、鞄から出して使わずに目の届くところに置きましょう。

●飛行中はシートベルトの着用を忘れずに。

ピコ次郎
ピコ次郎

飛行機内でも油断せず、自己管理をしっかりと行いベトナムを楽しんでください。